ホームセキュリティシステムや防犯カメラ、スマートキーなど現代では様々な防犯対策の方法があります。
しかし、そういった最新の防犯機器が発達する以前から存在する「庭に砂利を敷き詰める」「イルミネーションをつける」など、いわゆる古典的な防犯方法は現代において有効なのでしょうか?
今回はそういった昔ながらの防犯対策について触れてみたいと思います。
空き巣などの犯罪者の多くはまず庭などを通ってから侵入を試みます。
そこで昔ながらの防犯方法として効果的なのが「砂利」です。
砂利を敷き詰めた庭を通るとジャリジャリと大きな足音がしますよね。その音で自宅への侵入を感知できるという仕組みになります。
この方法による防犯は犯罪者の心理をついた効果があるのです。空き巣などの犯罪者は自身の存在を隠しながら犯行に及ぶ必要があります。静まり返った夜などには特に音が響きやすいため、より大きな防犯効果を期待することができます。
ちなみに最近販売されている「防犯砂利」という物は踏むと76dbもの音が鳴り、これは掃除機や電話のベルに相当する音量なのだそうです。
昔からよく聞く話では「イルミネーションをしている家は空き巣に狙われやすい」といったものがありますよね。
これには理由があり、自宅をイルミネーションで飾るためにはそれなりの費用がかかるため、そういった家庭は裕福な証拠であるということのようです。
しかしそれとは反対に、夜間でも常に明るいイルミネーションは侵入を試みる犯罪者の顔を照らす上に、周囲からの注目も集めやすいため防犯効果がある、といった話も耳にします。
実はこの2つの説はどちらも不正解のようで、実際にイルミネーションをしている家庭が空き巣に狙われやすいといった傾向のデータは採れておらず、逆にイルミネーションによって防犯効果を期待できるということはないそうです。
イルミネーションは防犯目的ではなく、「鑑賞して楽しむためのもの」と割り切ったほうが良さそうです。
最後にフェンスや塀による防犯について解説してきます。
物理的に不審者の侵入を防ぐという目的でフェンスや塀を庭に設置するというのは防犯上有効な手段の一つではあるのですが、同時にデメリットも存在します。
一見乗り越えることが難しそうなフェンスや塀でも、駐車場や隣の建物からの侵入が可能なケースがあります。そうして侵入されてしまった場合には、本来なら防犯目的であったはずのフェンスや塀によって通りから見た際の死角が生まれるため、犯罪者にとって有利に働いてしまうことになるのです。
こういった事を防ぐために、フェンスや塀などはなるだけ外側から中が見えるようなものを選ぶのがおすすめです。
目隠しとして利用したい場合でも、足元だけは見えるように開けておくなどの工夫も重要になります。
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